ごあいさつ
かわらミュージアムは、平成7年に「伝統的建造物群保存地区」の瓦工場跡地に八幡瓦を保存、収集、展示し、瓦職人の匠の技や知恵を次世代に継承し、まちづくりとして活かしていくことを目的に建設されました。
先人たちは、一枚の瓦にも他者への思いや願いを込めました。瓦は単に屋根を雨風から守るだけではありません。悪い気を追い払うために憤怒の形相の鬼瓦が飾られ、時代が変わると「鬼の形相を隣に向けるのは偲びない。」と商売繁盛の大黒さんや子孫繁栄の桃などが飾り瓦として用いられるようになりました。また瓦人形など、職人たちが自らの技術や感性を磨くために作られたであろう芸術的な作品も数多く残されており、それらの作品から「モノ」に込められた先人の誇りを感じ取って頂くことができます。
この4月1日より、かわらミュージアムは指定管理者制度を導入し、新しい歴史を刻むことになりました。これまでも大切にしてきた先人たちの精神を受け継ぎ、文化を継承していくことにくわえ、市民に愛され親しまれる、身近な「かわらミュージアム」をめざしてまいります。
平成24年4月1日
かわらミュージアム
指定管理者
まちづくり近江八幡
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